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プロダクトロードマップ作成時の傾聴の重要性

知財戦略
Tags: 知財費用管理, PTOシステム統合, AQX特許事務所ソリューション, 発明管理, Foreign Filings, ポートフォリオ管理, ドケッティング(案件情報管理)の自動化

アナクアの製品戦略と開発のキーワードは、「LISTEN-傾聴」です。
AQX知財管理プラットフォームの2022年ロードマップ作成にあたって、私たちはクライアントや市場の声に耳を傾けました。2ラウンドのインタビューを通じて直接クライアントと話し合い、アナクアの考えを共有して改良し、再び耳を傾けました

 

これにより、年間を通じてアナクアプラットフォームに導入される重要な機能強化項目を策定することができました。これらの機能強化項目は、知財業務運用の観点からも、より戦略的な知財ビジネスの観点からも、クライアントが特定したニーズと優先事項に整合されています。

 

アナクアの製品ロードマップ作成プロセスは、常に反復的なものです。すべてのステップにクライアントおよびアナクア・クライアントコミュニティ内のワーキンググループが関与し、優先順位の設定、プロトタイプのレビューなどを行っています。今後18か月間を対象としたアナクアのロードマップの作成プロセスは、クライアントそして市場の聞き取り調査から始まり、次に各企業および特許法律事務所の知財専門家に個別に面談をさせて頂きました。その目的は、組織へ短期的または中期的に最大の価値をもたらすために、知財専門家がソフトウェアサービスプロバイダーに期待することを理解するためでした。

 

このようなフィードバックを集めることで、アナクアの知財管理プラットフォームの機能強化または追加機能開発において、最も重要で緊急度の高い機能を優先し、研究開発投資をどこに集中すべきかを判断することが出来ました。その結果として、2022年の主な機能項目を以下の通りとしました。

 

1 - 案件情報管理の自動化とPTO統合

2 - 弁理士・弁護士ワークスペース ― ポートフォリオ管理

3 - 予算管理を含む機能のソリューション統合

4 - イノベーション管理

 

調査結果から知財専門家にとって重要な優先事項が判明

 

約300社の企業や特許法律事務所から寄せられたフィードバックには類似点が見られました。それは、案件情報管理の自動化とPTOの統合が、運用の観点から非常に重要であるということでした。案件情報管理の自動化に関しては、データの正確性が私たちの業界のアキレス腱であるため、まず効率的で正確な検証プロセスを構築することが重要となります。システム性能と業務フロー管理のさらなる強化も優先順位の高い項目でした。

 

戦略的なビジネスの観点からは、より適切な情報に基づいた意志決定を支援するツールとしての弁理士・弁護士ワークスペースも、最優先事項の1つとなっています。ある弁理士は次のように述べています。 「1つの意志決定に1時間もかけることはできません。ですから、適切な情報があれば結果が明らかな 『簡単な問題』 と、最適な情報に基づいた意志決定を行うために時間と正確な情報が必要な 『複雑な問題』 を区別できることが重要です」

 

新しい機能やサービスを導入してソリューションを拡張させることは、ソフトウェアサービスプロバイダーが提供できる価値提案であると考えられています。導入する機能やサービスが自社開発のものか、他社から取得したものかは問われません。約束されたメリットが迅速な機能統合など通じて素早く提供されることが肝心です。知財専門家が望んでいるのは、弁理士やポートフォリオ担当者が必要なすべての情報やサービスに1か所からアクセスが出来て、業務の負担が軽減されるような、さまざまなコンポーネントが完全に統合されたソリューションです。アナクアが誇る迅速でスムーズな拡張機能の統合例は、AQXの開発やバージョンアップデートにおいても証明されています。

 

また、調査に対して多くの企業が、ビジネスにとって重要な1つの要件として、イノベーション管理(イノベーションを捉えて、推進する能力)を挙げました。複数のアナクアクライアントが、研究開発グループが孤立した状態でイノベーションに取り組むことがあると話していました。このようなクライアント企業は、発明者と研究開発チームが、より広範なビジネス戦略に直接的に貢献し、業績に最も有益な影響を及ぼす分野でイノベーションを起こすことを望んでいます。

 

この問題は以前から特定されており、アナクアの新しいツール Business Innovation Suite(BIS)の開発につながりました。BISは現在、AQXのイノベーションキャプチャーのためのコアとして構成されています。BISは、より戦略的なビジネスアプローチを持つイノベーションを可能にするとともに、発明者や研究開発チームが孤立した状態でイノベーションに取り組むのではなく、具体的なビジネス目標に沿ったイノベーションが促進される事を可能にします。

 

調査対象の各企業は、支出管理の改善も重要な要件であると回答していました。予算に対する支出と、コスト予測の観点から自社の状況を正確に把握し、改善などが必要かどうかを的確に把握することです。

 

特許法律事務所からの回答においては、案件情報管理の自動化、PTOの統合、弁理士・弁護士ワークスペース、メール管理が優先事項と特定されました。

 

調査結果の多くは、数年前にアナクアが導入した知財をビジネスの成功につなげるという概念を裏打ちするものでした。この概念は、AQXの製品戦略に組み込まれています。私たちは、知財を中心とした観点からビジネスを中心とした観点まで、運用とビジネス戦略の両側面からソリューションプラットフォームを開発しています。これは、Hyperion MarketView™ Report 2020でも指摘されている知財管理トレンドであり、このレポートでは、「法的なまたは資産ベースの視点での知財管理から、組織の知財ポートフォリオがビジネスに与える影響を中心とする管理への根本的な転換(または双方向の影響)」 について説明がされています。

 

300社ものクライアント企業から寄せられた調査のフィードバックをもとに、私たちは2022年のAQXの優先的な製品機能項目の開発に着手しました。その後、初期方向性を評価するために、約40社のクライアント企業に直接インタビューをしました。そこから寄せられた意見をもとに計画をさらに改良した後、より多くのクライアント企業(約75社)を対象に2回目のインタビューを行い、各機能項目を検証しました。

 

これらの領域およびその他の領域の機能強化は、2022年春にリリース予定の10.6アップデート、2022年の中頃にリリース予定の10.7アップデート、年末にリリース予定の10.8アップデートの3回のリリースで提供されていく予定です。

 

コネクティビティ(接続性)、コラボレーション、イノベーションを支援

 

AQX 10.6アップデートは、クライアントの知財管理におけるコネクティビティ(接続性)、コラボレーション、イノベーションを支援することに重点を置いています。このアップデートリリースには、案件情報管理の重複を防止する Anaqua Connect™、外国出願をサポートする 外国出願サービス、知財実務担当者による特許や商標に関するグローバルな費用見積りの作成を支援する Global IP Estimator® が含まれます。また、このリリースで、案件情報管理改善の為のタスクセクションへのフィールド追加や、医薬品知財管理に特化した機能強化などを含む、より詳細な分析と知財運用の機能強化も提供されます。

 

10.7アップデートと10.8アップデートで計画されている、運用およびビジネスに焦点を合わせたさらなる機能強化の詳細は、今後数か月以内にお知らせします。また今後も、クライアントとの継続的なコラボレーションの一環として、各機能項目および各リリースの開発過程全体を通じてクライアントおよびアナクアクライアントワーキンググループと連携していきます。

アナクアの優先事項は、クライアントです。アナクアの開発ロードマップ作成プロセスが示すように、私たちはクライアントの業務を改善し、さらなる価値をもたらす強化されたソリューションを提供するために、クライアントの声に耳を傾けるだけでなく、積極的に声をもらい理解する事も大切にしています。

 

プロダクト・イノベーション&マーケティング シニアバイスプレジデント ヴィンセント・ブラウト