2020年も半分が過ぎようとしています!私が前回APAC GMからのメッセージを書いたのは2月の前半で、旧正月が始まり干支である子(ねずみ)年を祝っていました。-サイトに掲載するまでに時間がかかってしまったので、少しタイミング外れになってしまったのですが!- それから数カ月が過ぎましたが、今や私も含め皆さん多くの方が、新型コロナウイルスに関連するメールが受信箱にあふれ、この状況に疲れてきているのではないでしょうか。今回のメッセージは、新型ウイルスやその世界的流行、そして新型ウイルスが仕事や生活に及ぼす影響に、どうにか関連しないトピックで皆さんへのメッセージが書けないものかと頭をしぼり考えていました。
しかし、このトピックは避けられないもので、この状況が及ぼす影響について考えないことは不可能です。そこで、今回のこのメッセージでは、アナクアAPACチームがどのようにこの状況に対応しているか、そしてこの乱気流のような状況の中にある”good news”を広めたいと思いました。
新型ウイルスの状況が刻々と変わる中、アナクアはラッキーな組織でした。テクノロジーを扱う組織であり、設立から成長の段階にあるため、スピード早く変化を起こし、進む中でアプローチを変えていくことに慣れています。柔軟な就業規則をもとに、働く場所や時間も各チームにとって一番パフォーマンスをだせる形態をとるよう促しました。グローバルな組織なので、デジタルコラボレーションツールや電話会議を駆使して、さまざまなチームと距離や時差を超えて業務を行うことに慣れ親しんでいました。今回のコロナ禍の中、在宅勤務が必要と判明した時点ですぐに完全に実行に移すことができ、インフラの面からも必要なものをサポートする体制が整っていました。
インフラやツール以外にも、在宅勤務体制を成功に導くものは沢山あります。
最終的にはそれを行う「人」が重要になります。私は、アナクア日本チームがどのようにこの状態を乗り越えてきているかを見て、とても誇りに思っています。チームは頻繁にメンバー同士で様子を確認したり、「バーチャル・ランチ」をしたり、どこにいても通常通り業務そしてビジネスを稼働していました。ソリューション実装、クライアントサポートやサービスチームも変わらず通常通りのオペレーションを実行することができています。
ビジネス開発チームもとても忙しくしていました!5月には住友化学株式会社をアナクア・ファミリーの一員として迎えることができ、また、新しいチームメンバーも入社しています。-新しい体制で日本そしてアジアにおける成長の次のフェーズを迎えることを楽しみにしています。
そして何よりも幸運なことは、アナクアは世界中で最もイノベーティブで先進的な考えを持った企業をクライアントとしている事です。知財業界は新型コロナウイルスとの戦いにおいて最前線の取り組みを行っています。例えば、「知的財産に関する新型コロナウイルス感染症対策支援宣言」を通して知的財産を広く無償で開放して、ウイルスの検査や治療技術、医療機器などの開発を、企業や研究機関などが進めやすくする取り組みを行うなど、さまざまな企業(アナクアの競合も含めてですが!)が色々な形で協力したり知識やリソースを共有しているのを目にして感銘をうけ、インスピレーションをもらいました。
製薬業界もまた、プラットフォームを作り、初期段階のイノベーションを共有する仕組みを作っています。アナクアのideaPointチームは製薬業界の関係者とタッグを組み、製薬企業間のコラボレーションのための共用システムを提供しています。
創造性にあふれ人道的な精神をもった企業とアナクアが関係を持てることは、本当に光栄なことだと感じます。
私はバーチャルではなく実際に皆さんとお会いして、色々な考えや思いを共有する日を心待ちにしています。これまでとは異なる環境の中、テクノロジーを駆使するのも大切ですが、コーヒーやランチ、ディナーなどの席で「ヒューマン・コンタクト」を持つことに勝るものはありません。そんなカジュアルな場面でお互いのことをもっと学んだり、アイディアが湧き出てくるのをとても懐かしく感じると共に、その日が再びやってくるのが待ち遠しいです。
また、私は「書く人」でもあるので、紙やホワイトボードにペンでメモをとることが大好きです!現在は私も香港で在宅勤務中ですが、家にはホワイトボードはありません。なので、その代わりに「ガラスにかけるペン」を購入して窓にアイディアを書きなぐっています。まだ小さな私の息子が絵を描く事もありますが、インスピレーションが下りてきた時には、窓にアイディアのマッピングをして、写真にとって記録を残す工夫をしています。会議室で会議をする時が戻り、チームやクライアントの皆さんと会議室に入り、本当の書きなぐりが出来る日が待ち遠しいです。-デジタル世界には少しのアナログも必要です!
その日がくるまで、「メタル・ラット-普通ではない子(ねずみ)年」の日々を乗り越えていければと思います。そして、この難しい状況の中で、働き方からコミュニケーションまでさまざまな新しい様式が生まれ、イノベーションやインベンション(発明)が巻き起こり、私たちがさらに進化できることを祈っています。
APACゼネラルマネージャーからのメッセージ
2020年 第1四半期