2021年はなんという1年だったことでしょう!
新型コロナウイルス感染症の完全な収束はまだ見通せず、私達の多くがこれまでの日常とは違った日々を歩んできました。プライベートでも仕事でも、これまでのルーティーンが崩れ、将来の確実な見通しが立たない場面にも立ち向かわなければならない日々が続きました。
このような多くの困難があったにもかかわらず、日本は夏季オリンピックの開催に成功し、現地で観戦できなかった多くの人々にも喜びをもたらしました。私が拠点とし、家族と暮らしている香港では、多くの人が競技に釘付けになっていました。選手の健闘を称えることで私たちが受け取る勇気や感動は、このパンデミックの時代に多いに必要とされているものでした。困難かつ予測不可能な状況の中、国際的イベントが大きな成功を収めたことで、日本の組織力、忍耐力、そして前向きな姿勢が確かに証明されました。
アナクア日本拠点も長引くコロナ禍、さまざまな制約や課題に直面しましたが、飛躍的な成長を続けています。新しいチームメンバーを採用しチームを拡大し続けながら、クライアントが期限や予算の制限内でシステムを導入することを可能にしてきました。
グローバルなAnaquaコミュニティには、複数の新しい日本企業のクライアント様を迎えることが出来ました。
2020年2021年と、多くの企業が、予定外のリモートワークへの切り替えに迅速に対応しなければなりませんでした。イノベーション、発明管理、特許出願、ポートフォリオ管理など、重要なシステムやプロセスへのリモートでのアクセスを可能にする必要が生じたのです。しかしこのような移行は、私たちのようにテクノロジーを活用する企業にとっては比較的容易なものでした。アナクアが持つ業界トップクラスのクラウドホスティング能力と、リモート共同作業ツールを活用するアナクアを使用するクライアントの皆様にとっても、それほど難しいことではなかったはずです。
日本のデジタル化は急速に進行しています。知財業界でも同じことが当てはまります。
より多くの企業が、チームメンバーそして特許事務所などの外部関係者と、場所や時間を問わず協働できる安全なプラットフォームを活用することが、ビジネスを成功させるうえで非常に重要であることに気づき始めています。
また、電子署名ツールの使用も目に見えて増加しており、このことは間違いなく契約プロセスの簡素化に大きく貢献しています。2022年も引き続き、電子署名などのデジタルツールが多くの企業で採用されることでしょう。
各国政府も、コロナ禍における深刻な公衆衛生の問題に対処しつつ、デジタル化と経済成長を押し進めるという難しい課題に取り組んでいます。
昨年2021年に発表されたコーポレートガバナンス・コードの改訂により、明確で透明性のある知財戦略を策定することが上場企業に義務づけられたことは、日本の経済界に大きな変化をもたらすでしょう。
詳細なガイドラインが発表され、知財管理や戦略に求められる事が明確になれば、誰もが知的財産に戦略的アプローチを用いるということ、そして世界中の企業の市場価値の80%以上を無形資産が占めている中、事業と知財戦略とを確実に整合させるということの意味について考えざるを得なくなります。2021年10月には、アナクアは日本経済新聞 知財・法務分野担当 編集委員の渋谷高弘氏を招いたオンライン・セミナーを開催し、このような変化とそれが皆さんにとって何を意味するかについて、深い洞察にもとづくお話を伺うことができました。
アナクアでは、持続的な研究開発とそれを最大限に活かすことを可能にするプラットフォームへの継続的な投資によって、またパートナーとのネットワークを形成することで、前記のような課題に立ち向かう日本のクライアントの皆様を支える力を強化・拡大してきました。
2021年5月には、パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社とのパートナーシップ締結を発表することができました。この提携の一環として、アナクアのAQXから同社のPatentSQUARE(パテントスクエア)へのリンク機能を提供開始し、これにより日本特許に関するデータや分析など、パテントスクエアの市場トップの調査結果へのアクセスが容易になりました。
** パートナーシップの詳細はこちらから 「知財のオペレーショナル・エクセレンスの実現をサポート」
また、株式会社ASUとのパートナーシップでは、現在富士通の知財管理システムを使用しているユーザーがスムーズにAQXに移行することが可能になりました。
** パートナーシップに関するプレスリリースはこちらから 「アナクアが株式会社ASUと戦略的パートナーシップを締結」
日本の知的財産業界において高い専門性を持つこれらのすばらしい企業と、経験豊かななチームと連携して仕事をすることは、非常に刺激的な体験です。2022年にも様々な計画を予定しています。2022年もアナクアにご注目ください。
世界がこれまでになく複雑かつ不安定な場所になっていることは間違いありません。しかし、大きな困難は大きな機会を生むものです。アナクアは多くのすばらしい日本企業とパートナーシップを組み、皆様と皆様の組織に価値と投資利益をもたらすことができることを、大変光栄に思っています。
2022年も皆様の益々の繁栄を願うと共に、より安定した成長と事業投資を続けられることを心から願っています。
クライアントの皆様の成長と成功は、アナクアの成功でもあります。
2022年が、私たち全員にとって健康で安定した、実り多い1年となりますように。
アナクアチームや私が出来ることがあればいつでもご連絡ください。
2022年も、より速く、より高く、より強く、ともに歩んでいきましょう。
APACゼネラルマネージャーからのメッセージはこちらから