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知財ビジネス管理パート2:連携した知財管理ソフトウエアがビジネスに与える影響

知財ビジネス管理
Tags: AQX知財総合管理ソリューション

前回の知財ビジネス管理パート1のブログでは、知財担当者が使用するソフトウエアやシステムが連携されていないケースが多くみられること、また、それにより生じる非効率性について説明しました。今回のブログでは、連携された総合ソフトウエアの利点が効率だけではないことについて説明します。知財責任者やそのチームが一元化された知財管理プラットフォーム上で作業をすると、より多くの情報に基づいた最適な意思決定、ワークフローの適切な自動化、外部事務所や外部パートナーとの優れたコラボレーション、プロセスやデータの標準化を行うことが可能になります。

 

システムが連携されていると、経営幹部や知財責任者は必要な情報を適切なタイミングで得ることができます。また、自動化されたワークフローを使い次のステップやタスクに関するアラートを特定のチームに自動的に通知したり、文書の作成、維持費の支払い、外国出願などの手作業で行われていた作業を合理化することも可能になります。

 

知財担当のマネジメントチームと運用責任者が一元化された包括的なソフトウエア上に情報を持っていれば、十分な情報に基づいた知財に関する意思決定が行いやすくなります。ここでは、AQX®知財管理プラットフォームを通して効率性を高め、ビジネス上の大きな効果が得られる2つの例をご紹介します。

 

  • 例えば:特許事務所を管理する立場である場合、事務所の業務追跡や管理を改善したい時にはHyperView™(ハイパービュー)ダッシュボードを使用して、事務所のパフォーマンスやその他の重要な指標を視覚的に把握することが出来るようになります。特許査定率(登録率)や係属期間を追跡することも可能です。特許査定率(登録率)が60%ではなく73%であれば、知財資産1件あたりの平均コストは下がります。

HyperView™(ハイパービュー)ダッシュボードで事務所のパフォーマンス指標を表示
  • 例えば:知財ポートフォリオを監督する立場である場合、どの特許を維持・放棄するかを決定したい時には、現在は判断に到達するために時間をかけて手動でさまざまな情報をまとめているかもしれません。AQXプラットフォームに統合されたAcclaimIP™分析機能を使えば、年金要否判断レポート(Annuity Decision Report™)が利用できます。このレポートには、リアルタイムの特許分析ダッシュボードが含まれており、重要なデータを表示して特許の維持や放棄に関する意思決定を支援します。

 

適切に連携したソリューションは、知財チームが事業目標と知財を整合させることを支援します。リソースを最大限に活用し、予算を最適に編成するために必要なことは何かを、事業の観点から理解することも可能になります。これにより、会社組織全体の成功に最も大きな影響を与え、競争優位性をもたらし得る知財戦略やイノベーションが推進され、それらを導くことができるようになるのです。

 

AQXプラットフォームのイノベーション:
クライアント主導型の機能強化や開発のロードマップ

クライアントと継続したコミュニケーションを取りながら変化し続けるニーズを理解することで、アナクアはAQXプラットフォームを迅速に進化させ続けています。AQX知財管理プラットフォームには、AcclaimIP™ analytics(アクレイムIP アナリティクス)、Global IP Estimator®(グローバルIPエスティメーター)、コネクティビティ (旧 See Unity)™、外国出願サービス、Wise Time(ワイズタイム)などさまざまなニーズを満たすシステムモジュールも含まれています。

 

AQX®知財管理プラットフォームを使用するクライアントは、使用するツールを複数システム間で切り替える必要はありません。そして、適切なチームが適切なタイミングでより多くの情報を利用できるようになり、自動化されたワークフローを通じて次のステップに関する通知を自動で受け取る事が出来るようになり、スピーディなプロセス実行が可能になります。情報が意思決定を促進し、意思決定が行動を促進するサイクルが実現します。事業部などにもまたがる知財関連の意思決定者全員が、意思決定に必要な知財ポートフォリオ情報を持つ状態が実現するのです。
AQXプラットフォームは、クライアントの利益を最大化するために常に進化しており、最も効率的な意思決定ツールを提供することで、クライアントの知的財産に最大の価値を付加するための支援を提供しています。

 

第三者機関(ハイペリオン)によるアナクアソリューションAQXの評価が説明された「2022年度版ハイペリオンベンダービューレポート」もあわせてご覧下さい。

【AQX®知的財産総合管理ソリューション】

知財ソリューション業界におけるリーダーシップと革新性が
高評価を獲得

筆者:ヴィンセント・ブラウト(シニア・バイス・プレジデント プロダクト&イノベーション)