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イノベーション管理ツールとプロセス

知財ビジネス管理 | 発明
Tags: 発明管理, AQX知財総合管理ソリューション, AQX イノベーション管理

イノベーションを推進しようとしてはいるものの、優れたアイデアを世界レベルの製品に落とし込むためのイノベーション管理ツールやプロセスに投資する時間が思うように取れない、という悩みを複数の組織が持っています。発明アイデアや知的財産は、企業のビジネス成功の鍵を握っています。しかし、組織が大きくなるほど、組織内の革新的なアイデアを発見し、それらを育成することが難しくなる場合が多くなってしまうものです。最も優れたアイデアを商品化し市場に投入するには、持続的なイノベーションの支援にフォーカスし、適切なツールを使用することが不可欠です。

 

このブログでは、組織のイノベーションを加速するためのヒントと実例を紹介し、AQX® Innovation Management™(AQX イノベーション管理)の様なイノベーション管理ツールがどのように役立てられるかについて説明します。

組織のイノベーションと戦略的ビジネス・イニシアチブを整合させる

多くの企業が、正式なイノベーション管理プロセスを持っていない、または、さまざまな製品ラインに対して複数のプロセスで対応をしています。このような状況では、事業全体にとって戦略上最も重要な新製品や新技術に集中するための「統合された戦略」が欠如してしまうリスクが生まれ、イノベーションが起きても全社で連携することなく一部門内に留まってしまう可能性があります。

 

イノベーションに対してより包括的なアプローチをとるためには、マネジメントチームが早い段階で全体像を把握し、現在の企業戦略にアイデアを適用できるかを判断し、リソースを適切に割り当てる必要があります。これにより、時間や品質を犠牲にすることなく、発明者を支援し、コラボレーションを促進し、イノベーションのライフサイクルを加速させることができるようになります。

 

AQX® Innovation Management (AQXビジネスイノベーションスイート) のようなアイディア・発明管理ソフトウェアは、イノベーションに関するあらゆる文書やコミュニケーションを1つのプラットフォームで管理することで、アイデアと発明を戦略に整合するサポートをしています。特に、AQX Innovation Management (AQXビジネスイノベーションスイート) には、イノベーション・ファネルを企業戦略と一致させるための主要業績評価指標 (KPI) に関するレポートも含まれています。マネジメントチームはソフトウエアを使う事で、さまざまな方法でデータを詳細に分析するためのダイナミック(動的な)なチャート、グラフ、およびテーブルを使用して、イノベーションのパイプラインを視覚化するダッシュボードを自由に作成することができます。

アイデア提案と精査レビューのプロセスを構築

アイデアをレビューするチームが関係文書やアイデア情報に容易にアクセスできるように、精査レビューそして意思決定のワークスペースを用意することも重要です。アイデアに対する重要なマイルストーンのデータをダッシュボードの様な画面に一元表示することで、チームメンバーはイノベーションのライフサイクル全体を追跡することが可能になります。AQX Innovation Management(AQX イノベーション管理)の様な発明促進ツールは、設定を必要に応じて柔軟に変更することが出来る精査レビューや評価プロセスフローを通して、優れたアイデアの提案がスムーズに進むことをサポートしています。

 

図1. AQX Innovation Management(AQXビジネスイノベーションスイート)のコラボレーション・ワークスペース

 

社内のさまざまな部門からアイデアやフィードバックを得る

組織をまたがるチームからアイデアを獲得し、組織全体で確実にアイデアの相互交流を図ることは、イノベーションを加速するために不可欠です。たとえば、ある種子生産企業が農家だけでなく、住宅地の芝生や庭で種子を使用する消費者にも製品を販売しているとします。農業チームのある発明者が、乾燥に強い種子を生産する方法を発見しました。この発明者のチームが単独でこの発明に対する特許を申請した場合、芝生や庭でも効果を発揮し得るイノベーションの広範で全社的な発明適用の可能性が見落とされることになります。

 

もしこの会社が、プロセスの早い段階でマネジメントチームや他の部門から戦略的助言を受けられるようなプロセスを持っていたら、事業のより広い範囲をカバーするような特許出願と製品販売が実現できていたかも知れません。

 

異なる部門や地理的に離れた場所にいる利害関係者が歩調を合わせることは困難であり、その結果、効率低下や機会損失が生じる場合もあります。AQX Innovation Management(AQX イノベーション管理)の様なツールを使用すれば、コラボレーションすべき領域を設定したり、さまざまな部署や異なる場所にいるチームからも容易に情報や意見を取得することが可能になります。また、ワークフローを柔軟に作成すれば、新しいアイデアに対して承認プロセスに入る前にプロセス前精査を実行するようにしたり、アイデアの均衡を図ることもできるようになります。モバイルアプリを通じてアイデアや写真を送信することが出来るアイデア・発明管理ソフトウエなら、出先からの報告やコラボレーションも可能になります。

最適なコラボレーションを実現する専用仮想ワークスペース

昨今、研究開発チームの周囲には、生産性を約束しながらも気を散らすだけの仮想コラボレーションアプリ、バーチャルスペースコラボレーションアプリが氾濫しています。組織にとって必要なのは、リモートで、オフィスで、世界のさまざまな地域で作業するすべてのユーザーに対応し、組織全体を接続する様なワークスペースです。

 

さまざまな製品チーム、さらには外部パートナーのためのポータルを作成することで、チームの団結やモチベーションを高めることが可能になります。AQX Innovation Management(AQXビジネスイノベーションスイート)は、アイデア発案やコラボレーションのための専用ワークスペースを提供しているので、組織やチームに応じて最適なカスタマイズをすることも可能です。ワークスペースを活用して課題、関心分野、目標をチームの視野に入りやすい形で提示すれば、戦略的イノベーションを促進することも出来るようになります。AQX Innovation Management(AQXビジネスイノベーションスイート)のワークスペースは、プロジェクト追跡やデータ分析などの他のツールとも連携しており、また、メッセージボードから発明やアイデアに関するコミュニケーションを行うことも可能です。

 

図2. AQX Innovation Management(AQXビジネスイノベーションスイート)ポータル

 

理想的には、コラボレーションは社内の利害関係者だけに限定されるべきではありません。仮想ワークスペースは、外部パートナーやサプライヤーとのコラボレーションを強化することも可能です。テストやフィードバックのループにその様なチームも参加させることで、組織を超えたイノベーションの文化を作りだす機会が生まれます。

分析を活用して優れたアイデアの活性化を推進

発明者、研究開発者、特許担当者などの関係者がプロセスの早い段階で意見を交換することが出来れば、より新しく広範なアイデアを生み出すことも可能になるでしょう。ただ会話に招待するだけでは不十分な場合が多く、関係者は、使いやすい分析ツールなどと一体化した効率的なプロセスを必要としています。これらを活用することで、組織は発明者や研究開発者が当初は考えていなかったイノベーションの新たな用途を発見できるようになり、商業化の機会も増加します。

 

図3. HyperView (ハイパービュー) を使用したアイデアダッシュボード例

 

将来を見据えた組織は、持続的なイノベーションを支えるイノベーション管理ツールとプロセスを採用しています。そういった組織はAQX Innovation Management(AQXビジネスイノベーションスイート)の様なツールを通して、アイデアを獲得し、相違やギャップを特定し、問題を解決し、企業のイノベーションと戦略的ビジョンを確実に整合させる取り組みを行っています。優れたソフトウエアプラットフォームは、コラボレーションと意思決定プロセスを強化する機能を通じて、組織がより迅速に市場に参入し、優れたアイデアの生成や活性化を推進する支援を提供しています。

 

AQX Innovation Management(AQXビジネスイノベーションスイート)の様なアイデア・発明管理ツールを、AQXの特許管理ソフトウエアの様な知財管理プラットフォームに構成して利用すると、新たに承認された発明や技術を、特許出願やブランド保護の準備・手続きのプロセスにシームレスに移行させることが可能になります。

ideaPoint 最高経営責任者 スコット・ショーネシー 著